布団大好き!

日記や所感など

幸福、愛、生存戦略

 

「さらざんまい」終わっちゃいましたね。「手放すな、欲望は君の命だ」「諦めずに欲望を繋ぐ者だけが、未来を手にできる」など、心臓のいちばん柔らかい部分に刺さるフレーズを多く残した作品でした。まだ感想を完全に言語化できるほど消化できていないけど、生き汚さを全力で肯定する話だったなと思います。

大切なものを諦めない。

「好き」を諦めない。

あの子と、つながりたい。

 

そこで私はいったい何を大切にしているんだろうなとふと思いました。人生は選択の連続であり、何かを選ぶことは他の何かを捨てることである。ということは私がバレエについて考える上で絶対に自覚しているものですが、選択と排除は何もバレエに限った話ではないのです。たとえば、アルバイト。

今コールセンターのアルバイトが本当に好きで。会社の規定で86時間/月しか働けないんですが、制限されるとギリギリを攻めたくなる性格で85.5時間/月くらい働いています。そうすると、最近気付いたんですがお給料が月11万と少しで、これは親の社会保険の扶養を超えるんですよね。

社会保険の被扶養者の資格をどうやって決めているのかが組合によって違うので私が既に外れているのかまだ調整が間に合うのか不明なんですが、ともなく親の社会保険組合がこのことに気づいたら私は終わります。月1.7万の国民健康保険料を払うことになります。本当に終わる。

それでなくとも103万/年の親の税法上の扶養を抜けるラインを超える予定で親の税金を私が代わりに払うのに、社会保険まで払ったら私の実質時給は1000円を下回ります。月86時間働いて、手取りはたぶん100万以下です。おいおいマジかよ、土日祝と平日16-18時は時給1400円やぞ?

 

ここから下はまだ首の皮が一枚繋がっていて調整が効く前提の話です。

上の話から、つまり、「賢く」働くには少し労働時間を減らさなきゃいけないんですよね。ここ数日そのことばかり考えています。

所属チームの実績というのが毎月出るんですが、ここ数ヶ月私はずっと1位です。電話応対件数の絶対数で1位だし、出勤時間は少ない方なので時間対件数にしたら本当に桁違いでトップです。それは私ができるだけ1件辺りの通話や後作業時間を短くするために色々と考えて工夫して努力して成し遂げたことです。ここで問題なのが、後者は私が働き続ける限り1位だけど、絶対数は出勤時間の減少に伴って減ってしまうこと。私はそれが耐えられない。

出勤する、電話をかける、お客様のペインを解決する。実績を伸ばす。

私はそのサイクルがたまらなく愛おしい。

 

学生なんだから働くのはそこそこに好きなことをしなよ、今しかできないことを、と言われます。バレエ、卒論の勉強はきっとそれにあたります。母親との旅行もそうでしょう。でも、アルバイトだって私の好きなことなんですよね。

好きなことを全力でする。

アルバイトが趣味、遊びだと考えると、一日をそれに費やして手元にお金が残らなくても不思議なことではないと思うんですよ。一日遊んだらお金減るじゃん?それがもしプラマイゼロだとしたら、むしろお得な遊びだと思うんですよ。

おかしいかなあ。

おかしいって頭のどこかではわかってるんですけど、納得できないんですよね。

オペレーターの仕事が本当に楽しくて、クレーマーに謝るのが大好きで。可愛がってくれていつも色々教えてくれる先輩が大好きで。社内のシステムを巧みに使いこなして高度な業務に携わり、私が困った時に助けてくれる社員さんが大好きで。この会社に就職したいと思って内定まで取りました。でも、有名大学に入らなくても就職できる会社に入ってしまうのはもったいないし、母親に悪いなと思ったから、やめました。賢い選択です。今の就職先で頑張って、それでもバイト先への気持ちがあったら、転職もできるし。でも逆はできないし。賢いね。私は本当は賢い選択をできる人間なんですよ。

だからオペレーターをやれるのはあと9ヶ月。残りの時間、精一杯働きたいという気持ちがあるのです。

 

いや、おかしいよな。どこがおかしいんだろう。普通の大学生はこういうことにならないと思うんだけど、私はどこで間違えたんだろう。

他になにか大事なものはないのか。趣味は働くこと、それってすごく空虚だと思われる?

 

好きなだけ働いて税金を納めるか、はたまた働き方をセーブして旅行を増やすか。

今日明日辺りでもう少し考えます。