バレエはいいぞ
11月24日に発表会が終わりました。
発表会前は週4くらいで踊っていて、息をするようにレッスンをしていたんだけど、発表会が終わるとそんな生活も嘘のように終わりました。案外あっけないものですね。
7歳でバレエに出会ってからずっとバレエを好きになれなかった私は、バレエを好きになるために、バレエから逃げた自分を許すために発表会に出ました。私の想定通り、私は今回の結果に非常に満足しています。
バレエに出会えてよかった、そして、11歳で一度離れてよかった。今は心からそう言うことができます。
一人の人間ができることって限られていて、たとえばピアノとバレエを両方極めるなんてことは難しいし、レッスンに出ながらまともに大学受験するのは厳しい。そんな限られた人生の中で、出会ったものがバレエでよかった。
バレエに出会って、苦しんで苦しんで苦しみ抜いたから幸せを感じられた。バレエに出会えてよかった。
そう思えるようになるための、長い長い15年間でした。
バレエのどこが好きか、上手く言葉にできないけど頑張って書くので読んでください。
音楽に合わせてバーレッスンをして、体の筋肉がぐうっと伸びる感覚。
ルルべ・アチチュードからアロンジェする一連の動きが、昔は全く出来なかったのに、感覚が掴めるようになった時の、嬉しさ。
10近く年の離れた後輩が、「rnxさん!」と懐いてくれて、学校やテストの話を聞かせてくれること。
何百回と聞いた音楽が流れると、音楽に合わせて体が勝手に動くこと。
発表会の時の、宇宙みたいに暗い観客席と、焼き尽くすようなスポットライト。
どれも足りないけど、だいたいこんな時に「バレエ楽しいな」って思います。
他のときはクソ辛い〜wwwって思います。ほんとに。爪先とか爆発するんじゃないかなってよく思う。でも、楽しいなって思う瞬間がどうしようもなく幸福で、忘れられなくて、手放せないから、今日も私はレオタードに袖を通します。
明後日もその次のクラスも私はレッスンをします。プリエ、タンデュ、ジュテ、ロンデジャンプ、アダージョ、フラッペ、グランバットマン。7歳の頃から、何百、何千回とやってきて、これからも、何十回もやっていく。上手くできると嬉しいし、思い通りにいかなくて自分の醜いからだを見るとイライラする。だから頑張って直す。ゆっくりと私は美しくなる。そして理想は成長の分だけ遠ざかる。その繰り返しを、愛おしく思う。