布団大好き!

日記や所感など

感動

 

最近の私は機械みたいに生きていてつまらないなと思う。生きていない。

常に時間に追われていて次にするべきことが決まっていてそれをてきぱきと片付けている。すばらしい。でも暇になると何をしたいのか分からなくなる。寝たいとも思わず休みたいとも思わず、いっそ仕事してこの虚無の状態を意識しないでいる方がいいとすら思う。そしてぼんやりと漫画アプリを眺める。

食べることもそうだ。食事の準備も食事もタスクと化していて効率よく、短時間で目的を達成するように動く。作業のようにものを口に運ぶ。食べている時ふと我に帰って、目の前の食べ物のことをまったく意識していないことに気付く。そのために食事から満足感を得ることがなく、過食の原因はそこにあると思っている。

何を食べたいのかわからない。ダイエットとかそういうのを抜きにして何でも食べられるとして何を食べたいのか考えると何も思い浮かばない。おいしいものならたくさん知ってる。これから一か月かけても食べきれないくらい知ってる。でも自分が今この瞬間に食べたいものは分からない。ないのかもしれない。

感情がない。楽しいとか嬉しいとか好きとか嫌いとか嫌だとか心地よいとかそういったものがすべて自分の思考の外側、非常に表層に近いところで半自動的に起こっている気がする。心が動かない。場の流れに合わせて条件反射的にそれらしいものを返している。感動というよりも反射に近い。反射だからなんでも言えてしまう。「それ本気で言ってるの?」と言われるような冗談も言うけれど、最後に本気で何かを語ったのはいつだろう、と思う。

虚しいなあという感想だけが本当に自分のものであるような気がして、でもその感想すらもどこか他人事で、私はどこへいってしまったんだろうと思う。どこにいてもどこにもいない。常に上の空。何を考えているのか分からないなあ。何を考えているのか。

バレエを好きになってやっと人間らしくなれたと思ったんだけど目の前のことに一生懸命になりすぎて自分自身の姿が見えなくなってしまった。Mさんに言われたことがずっと頭の中でこだましている。自分の幸福論。わたしの幸福はどこにあるのかな。