夢のなかの猫

 

昨晩「明日は1限テストだから絶対に起きなきゃ」と思いながら寝たせいだろうか、今朝は変な時間に目が覚めた。3時。

夢を見ていた。

自宅(実際の自宅)にいた。オートロックのマンションの6階にもかかわらず、家の廊下に見知らぬ猫がいた。白と黒のハチワレで黄色い目をした愛らしい猫だった。少し大きい。温かくてふわふわしていて、妙に人懐こい。私の脚に体を擦り付けて甘えてくる。

あまりに人懐こいので抱いて写真を撮った。しかし、撮った写真を見てみると、猫の顔が全然違う。写真に写っているのは確かに黄色の目をした白黒のハチワレだが、表情がまるで違う。眉間に変な影があるし、目つきはずっと鋭い。牙も出ていただろうか、とにかく恐ろしかった。

写真に写った猫が恐ろしかったのもそうだし、自分の目で見ると相変わらず猫が愛らしいのも恐ろしかった。私が猫に感じている恐怖を猫も分かっているだろうに素知らぬ顔で甘えてくるのも恐ろしかった。

急いで猫を振り払ってリビングに入り、ドアを閉める。母がいたので「ママ、猫がいる、怖い。写真で見るとほら、全然顔が違う」のようなことを訴えた。母は私の恐怖を理解し、母の昔の友人に会わせてくれるというのでついて行く。女子短大から女子大に編入したはずなのに大学時代の友人を名乗ってやってくるのは半分くらい男だ。どんどん増えていって名前が覚えられない。そうこうしているうちにはぐれてしまい、見知らぬ暗い街で一人きりになる。ずいぶん薄汚く寂れた暗い街だったが、あれは日比谷界隈に似ていた気がする。

目が覚めると真っ暗だった。時計を見ると3時だったので当たり前だ。足元にさっきの猫がいるような気がした。開けっ放しの窓から外を歩く人の声や音が聞こえる。猫は部屋のどこかを歩いていた。

 

 

※幸運なことに、そのあと二度寝してちゃんと6時に起きられた